2019年12月3日から12月6日に、福岡国際会議場、福岡サンパレスおよびマリンメッセ福岡にて開催された第42回日本分子生物学会年会でポスター発表を行いましたので報告いたします。
私はNotchシグナルのリガンドの一つであるDelta-like 1 homolog(DLK1)の糖鎖修飾と発現制御機構について、機能分子制御学講座にて田嶌優子先生とともに研究を行っています。今回は3年後期に発表した内容を中心に、ポスター発表を行いました。DLK1の糖鎖修飾を質量分析にて解析し、O-glucose修飾とO-fucose修飾を確認しました。また、DLK1が小胞体から輸送されて細胞表面へ発現する様子を追跡する系を確立し、O-glucose修飾とO-fucose修飾の欠損によって輸送に遅れが生じることを確認しました。ポスター発表では、聞きに来てくださった方々から様々な質問やご意見をいただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。
また、他の参加者のポスター発表を聞く機会もありました。発表者に声をかけて説明してもらうのは緊張しましたが、自分で質問をしたり、他の方との会話を聞いたりすることで、研究者と直接やりとりをする楽しさを知ることができました。
学会では、ポスター発表のほかにもシンポジウムやワークショップが行われ、多様なテーマでの研究が発表されていました。基礎研究系の話題だけでなく、臨床系の話題についても多くの講座が開設されていました。私はダウン症や感染制御のワークショップに参加し、たくさんの学びを得ることができました。
学会が行われた福岡には、美味しい食べ物もたくさんあります。私は、もつ鍋に豚骨ラーメン、明太子と、福岡の食を満喫しました。また、博多や天神ではクリスマスマーケットも行われており、綺麗なイルミネーションも楽しむことができました。
最後に、普段ご指導いただいている田嶌先生、岡島先生をはじめ機能分子制御学講座のみなさま、今回の学会参加を支援してくださった学生研究会の皆様に厚くお礼を申し上げます。