お知らせ

5年薗部亮祐さんの学会発表報告

第81回日本癌学会学術総会に参加して

名古屋大学医学部医学科5年 
腫瘍生物学所属 
薗部 亮祐

1.概要
2022年9月29日から10月1日にかけて神奈川県のパシフィコ横浜にて開催された第81回日本癌学会学術総会に参加した。私にとって初めての学会参加となった。私はポスター発表を行った。

2.学会について
日本癌学会は癌研究の発達を図ることを目的として昭和16年に創立された歴史ある学会である。年に1回学術総会が開催され、今回で81回目を数えた。3日間で多くのシンポジウムに参加し発表を聞いたが、自分の研究に関連することや関心のある内容について知見を広げることができた。様々な発表を聞くことで現在研究が熱い分野が何であるかが分かったり、がんの研究者が共通して打開するべきだと考えていると思われる課題点が自然と垣間見えたりして非常に興味深かった。

3.発表について
私は最終日にポスター発表を行った。テーマは「非翻訳 RNA TUG1によるDNAポリメラーゼηの発現上昇は卵巣癌のシスプラチン耐性獲得に関与する」である。自分の研究について質問を受け議論することは、研究内容の更なる理解と課題点の発見につながり非常に有益なものとなった。「Non-cording RNA」はタンパク質に翻訳されないRNAで発がんや薬剤感受性に寄与するとして現在研究が盛んな分野であるが、この日ポスターセッションが4ブースで存在し、この分野がホットであることが窺えた。来年4月に米国癌学会(AACR)にて発表をする予定なので、より深い討議ができるように精進していきたいと思う。

4.謝辞
日頃から手厚くご指導していただき、今回このような貴重な経験の場を与えてくださった腫瘍生物学の先生方、並びに数々の面で支援していただいた学生研究会の皆様に心より御礼申し上げます。