1.概要
2022年10月15日にオンライン開催された第82回日本解剖学会中部支部学術集会に参加した。基礎医学セミナーから始まり約1年間行った研究に関して口頭発表を行った。
2.学会について
日本解剖学会は、解剖学及び解剖学教育の進歩普及を図り、学術の発展と国民の福祉への寄与を目的とする、日本の医学会の中でも最古の参学会の一つである。今回は新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン開催となったが、発生学のみならず肉眼解剖学にまで至る全18演題を通し、多角的な議論が繰り広げられていた。
3.発表について
私は「Tox3 による outer radial glia の誕生の制御」というテーマで口頭発表を行った。時間軸に沿った脳の発生がどのように制御されるか、という問いに対し、Tox3 という転写因子に注目し、ライブイメージングなどの手法を用いてアプローチした。8分間と短い発表時間であったが、基礎医学セミナーからの研究結果を凝縮して発表した。発表後の質疑応答では、今回の発表内容に関する理解を深め、今後の課題を見出すことができる質問をいただいた。初めての学会発表となったが、多くの本物の研究者に向かって発表することで、研究に対し気が引き締まった思いがした。プロの研究者に対して恥じることのない研究をしたいと、改めて研究に対する意欲が増した。今後も学会発表などを通じて、大学内外の研究者からの刺激を受けたいと感じた。
4.謝辞
日頃から手厚くご指導していただき、今回このような貴重な経験の場を与えてくださった細胞生物学の先生方や指導教官の先生、並びに数々の面で支援していただいた学生研究会の皆様に心より御礼申し上げます。