お知らせ

　4/13-15に山口県下関市の下関生涯学習プラザおよび海峡メッセ下関で開催された第112回日本病理学会総会に参加させていただきました。
　名古屋大学の3年後期の授業である基礎医学セミナーで行った研究成果を発表しました。基礎医学セミナー研究発表会のスライドを用いた口頭発表とは異なり、ポスターでの発表でした。このため、発表時間外でもポスターを見に来てくださった方と意見交換することができました。発表では、聞きに来てくださった方々と口頭発表の時よりも近い距離で話すことができたうえ、座長はもちろん他大学の学生からも質問をいただき嬉しかったです。また、学内で行われた基礎医学セミナー研究発表会とは異なり、他大学の学生のポスターや発表を見ることができたので、とても刺激を受けました。特に、病理学会の学生発表は、これまで見る機会がほとんど無かった症例報告スタイルのものが非常に多く新鮮で、死因の特定が必要とされる症例がこれほどたくさんあり、いかに人体が複雑であるかを痛感しました。
　講演で特に印象に残ったのは、宮脇敦史先生のtake home messageであった” perhaps only a scientist who respects nature would have a chance to surpass it”という言葉です。医師になるにあたって、目の前の患者さんに起きていることを謙虚に受け止めたうえで、それを根本から理解することに努めることが必要だと感じました。
　初めての学会参加は、キャンパスにいるだけでは得られない貴重な経験となりました。最後になりましたが、未熟な私を手厚くご指導くださりこのような貴重な学会発表の機会を与えてくださった生体反応病理学の皆様、学会参加を支援してくださった学生研究会に心より感謝申し上げます。