2023年3⽉14⽇から16⽇にかけて京都国際会館で開催された、⽇本⽣理学会第100回記念⼤会に参加してきました。私はニワトリ聴覚神経回路の発達に関わる分⼦スクリーニングをテーマにポスター発表をさせていただきました。以前に神経分野を中⼼とした学会で発表したこともありましたが、対象が⽣理学分野全域にわたる⼤規模な学会であったため、普段は違う分野で研究をしている⽅々と研究内容についてディスカッションすることができ、充実した時間となりました。同じ⼤学の学⽣だけでなく他⼤の学⽣とも発表を通じて交流することができ、学会の楽しさを改めて感じました。
今回の⽣理学会は第100回記念⼤会ということで様々な展⽰企画が⽤意されており、特に京都⼤学iPS細胞研究所の⼭中伸弥教授とMax Planck研究所のスバンテ・ペーボ教授と対談企画は非常に刺激的でした。世界トップレベルの研究者である先⽣⽅がこれまで何に関⼼を持ってどのような思いで研究をされてきたのかや、次代の研究者にどのようなメッセージを送りたいかなどをお聞きすることができ、研究に取り組む姿勢を改めて考え直すことができました。
その他のシンポジウムでも⽣理学の最先端の知⾒について学ぶことができ、多くの情報に触れることができる貴重な機会となりました。ランチョンセミナーで発表されていた、睡眠と推論の関連性を⾏動実験によって解明した研究など、これまであまり知らなかった分野の⾯⽩い部分を聞くことができました。
シンポジウムやポスター発表で様々な研究内容や⼿法について学ぶことができたのはもちろん、学⽣セッションでは最優秀賞をいただくことができ、⾮常に実りある学会参加となりました。発表を聞きにきてくださった⽅々から、あまり馴染みがないであろう聴覚の⾳源定位回路という研究内容について⾯⽩いというお声を沢⼭いただけたことが嬉しかったです。
お世話になっている細胞⽣理学教室の先⽣⽅、また学⽣研究会のご⽀援によりこのような発表の機会をいただけましたことを、ここに深く感謝いたします。