お知らせ

4年岩堀直紀さんの学会発表報告

第112回 日本病理学会総会に参加して

名古屋大学医学部医学科4年
生体反応病理学所属
岩堀 直紀

1 概要
今回で112回目を迎える日本病理学会総会は4/13から4/15にわたり、下関市生涯学習プラザ、海峡メッセ下関において開催されました。今回の日本病理学会総会は「病理学・病理診断業務から見える難病克服への扉」をテーマとして、一般口演、特別講演、ランチョンセミナー、宿題報告、ワークショップなどの様々なプログラムにおいて、病理学に携わる様々な研究者や病理医などが講演、議論を行う場でした。
2 ポスター発表
我々学部生は、三日間のプログラムの最終日にあたる4/15にポスター発表を行いました。今学会での発表テーマは3年生の基礎医学セミナーのポスター発表と同じテーマではありましたが、その時からさらにわかったことを新しくポスターに加え、学会で発表させていただきました。発表題目は「マウス腎細胞ゲノムにわたる8-オキソグアニンの網羅的解析」で、次世代シークエンス(ChIP-seq)の手法を用いて、遺伝子変異を引き起こす原因となる酸化修飾塩基のゲノム上における分布を調べるものでした。なかなか満足のいく結果が出ない時もありましたが、担当教員と共に考察した内容をポスターに盛り込み、当日はそれを発表することができました。発表本番では、座長の先生と同じブースの学生に向けて発表し、自分の発表が終了した後、座長の先生と興味深いディスカッションを行うことができ、個人的に非常に良い経験となりました。
3 謝辞
学会に参加したことがなかった自分にとっては、講演や他の学生のポスター発表を通じて病理学の多岐にわたる話題に触れることができ、非常に刺激的な環境でした。
基礎医学セミナー開始時は病理学の知識がそれほど多くなかった自分に手技や病理の知識を教えていただいた生体反応病理学の先生方、日本病理学会総会の方々、学生研究会の方々のご協力のおかげで、学会という素晴らしい環境で発表を行うことができました。ここに深く感謝を申し上げます。