2023年9月21日〜9月23日、パシフィコ横浜にて開催された第82回日本癌学会学術総会に参加しました。本学会では3日間を通して、脳腫瘍や乳がん、消化器がん、造血系腫瘍など全身のがんに対する診断や治療等、多岐にわたる研究が発表されました。
その中で、私は基礎医学セミナーの頃から行っていた、ストレス応答経路と大腸がん転移の関係について発表しました。今回の研究では、培養細胞を用いたウエスタンブロッティングや大腸がんのマウスモデルを用いた移植実験など、様々な実験を行いました。予想外の結果が出ることもあり、一筋縄ではいかない実験の難しさを感じましたが、先生と考察を重ねて仮説を立てていくという、研究の基礎を学ばせて頂きました。
今回が私にとって初めての学会発表であり、行く前は会場の雰囲気も分からず緊張していましたが、発表の際に愛知県がんセンターの青木先生や藤下先生が見守っていて下さり、安心して発表することができました。また、発表後の質疑応答では、他の研究者の方とディスカッションして、自分とは異なる視点からの意見を頂戴する良い機会となりました。
最後になりますが、日頃から手厚く指導して下さり、学会発表という貴重な体験をさせて下さったがん病態生理学分野の先生方、研究活動を支援して下さっている学生研究会の方々に深く感謝いたします。