お知らせ

6年古道万喜さんの学会発表報告

日本計算機統計学会 第38回大会に参加して

名古屋大学医学部医学科6年
システム生物学所属
古道 万喜

 2024年5月24日、25日にやまぎん県民ホールで開催された、日本計算機統計学会第38回大会に参加させていただきました。本学会は主にデータ解析や統計理論、アルゴリズム等に焦点を当てており、数学や統計学を背景とした学生や先生方が多く参加されていました。普段、医学や生物学の視点から実験を行い、どのようなデータを取得するか考えている私のような学生にとっては非常に新鮮な内容でした。
 今回は学生向けセッションで口頭発表を行う機会に恵まれ、学会に向けて独力で資料を用意しプレゼンするという一連の流れを初めて経験することができました。全く異なる分野のオーディエンスに15分という時間の中で自分の研究の魅力を如何に伝えるかという部分に苦心させられましたが、発表後、研究に興味を持った先生が個別に質問をしに来てくださり、現在進めている論文化のためのモチベーションとなりました。
 学会では、ある地域の観光に関するSNSコメントの解析や、売れる商品の傾向を掴むための飲料データ解析など、これまであまり意識していなかった領域の発表が多かったです。特に山形県の観光農園の社長による特別講演は、経営理念やコロナ禍で激減した売上をどのようにして回復させたのかなどの経営学寄りのお話で、大変興味深く拝聴させていただきました。
 今回は開催地が山形県ということで、普段なかなか訪れることのない東北の空気を存分に味わうことができました。帰路に着く前に向かった蔵王山では、時期が遅く有名な樹氷を見ることは叶いませんでしたが、ロープウェイで山の景色を楽しむことができました。
 お世話になっているシステム生物学分野の皆様、また学生研究会のご支援により、このような発表の機会をいただけましたことを、ここに深く感謝いたします。