お知らせ

5年西山侑希さんの学会発表報告

第6回量子生命科学会発表報告

医学部医学科5年
神経遺伝情報学所属
西山侑希

 この度わたしは、5月30日と31日に早稲田大学の国際会議場で開催された量子生命科学会第6回大会に参加してきました。この学会でわたしは、理学部物理分野の三野広幸准教授との共同研究内容について、「哺乳類のミトコンドリアにおける磁場感受性機構の解明」というタイトルで口頭発表とポスター発表をさせていただきました。
 本学会は、量子物理的・量子化学的現象を生命分野に応用するための融合的研究を推進しており、量子物理・量子化学を得意とする研究者と実験基礎生物学や医学分野の研究者の活発な交流が行われています。量子生物学という分野は大変新しく、実際に今まで自分の研究内容について学内の人に話しても、ほとんど理解されたことがありませんでした。しかし、本学会では非常に多くの研究者がわたしの研究に興味を持ってくださり、ポスターセッションは大盛況でした。その中で、自分の知識が足りず深く議論できない箇所があり大変悔しい思いをするとともに、自分の研究の価値を理解してくれる人がいると分かり、モチベーションが高まりました。また、今学会で光栄なことにBest Poster Presentation Awardをいただきました。
 シンポジウムセクションでは、タンパクの磁場感受性など自分の研究に近いテーマに加えて、ダイヤモンド量子センサなどあまり馴染みのない他分野の研究の話が聞けて大変面白かったです。懇親会では、量子物理・化学を専門とする研究者の方々と交流関係を広げることができ、非常に有意義な時間でした。
 発表の指導をしていただいた先生方、旅費及び参加費を助成してくださった学生研究会に感謝いたします。