6月7日から9日までの3日間、静岡県浜松市にて開催された、第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加し、学生セッションで口頭発表を行いました。本大会は「誰一人取り残さない持続可能なプライマリ・ヘルス・ケアに向けて」というテーマで開催され、地域医療や健康の社会的決定要因、多職種連携などの多様なトピックに関する研究発表やシンポジウムが執り行われました。
私は、6月8日の学生セッションで「総合診療科指導医の共感に対する認識構造の解明」というテーマの研究成果を発表しました。質疑応答含めて9分という限られた時間で研究の内容や意義を伝えることは難しかったですが、発表に向けて内容を取捨選択する過程で、研究内容の再検討や表現方法のブラッシュアップをすることができたと考えています。受賞には至らず悔しい思いはしましたが、論文化に向けて研究内容を見返す良い機会となりました。
学術大会に参加した中で印象的だったのは、参加者の研究テーマ・研究アプローチが多様だったことです。在宅高齢者のフレイル、災害医療、主観的健康観など、プライマリ・ケアに関わる様々な視点での研究がなされており、ユニークな研究方法がとられた演題もみられました。今まで自分になかった視点や考え方に触れることができ、大変勉強になりました。
末筆ながら、ご指導いただいている地域医療教育学寄付講座の皆様、学会への参加をご支援いただいた学生研究会の皆様に、厚くお礼申し上げます。