お知らせ

5年浅井日沙さんの学会発表報告

NEURO2024、Glia Decode International Symposiumに参加して

名古屋大学医学部医学科5年
細胞生物学所属
浅井 日沙

2024年7月23~27日に開催されたNEURO2024、27〜28日に開催されたGlia Decode International Symposiumに参加しました。24日に行われた若手研究者育成セミナーでは、東京慈恵医科大学の久保健一郎先生、九州大学の伊藤美菜子先生のセミナーに参加し、お二方のこれまでの研究やキャリアについてのお話を伺うことができました。またその後の交流会で大学院生、学部生を中心にお互いの研究についての紹介を行い、他の研究室での研究の進め方などを知る大変有意義な経験となりました。実験手法一つとっても研究室ごとに少しずつ異なっており、自分の実験に取り入れられそうな工夫を知ることができました。
26日の若手道場では初めて英語での口頭発表を行いました。発表15分、質疑応答15分と質疑の時間が長く設定されており、より深い議論を行うことができました。質疑応答も英語を中心に行われましたが、伝えたいことが英語で伝えきれないもどかしさを感じました。また、今回他の発表者3人それぞれに必ず1度は質問しようという意識で発表を聞き、普段と違う分野ながらも興味深い点を探り、質問する、という一連の流れのなかで批判的思考を養うことができたのではないかと感じています。セッションの後も発表を見てくださっていた先生方から多くの質問をいただき、ディスカッションを通じて自分自身もより考察を深めることができました。私の学会に参加する際の大きな楽しみの一つが、他の先生方とのディスカッションです。同じミクログリアの研究を進めていても実験の進め方、使用する手法は様々です。学会などの場でディスカッションをすると「こういった手法があるけど、この部分をより深めるのに使ってみたら良いのではないか」、「○○大学でこういったマウスを使っているので一度連絡をとってみてはどうか」など研究を進めるためのアドバイスをいただくことが多く、いつも非常に刺激を受けています。同時に自分の研究だけでなく、少し分野を広げて研究の手法を探しに行くことの重要性を改めて感じます。
また、Glia Decode Symposiumでは国内外の著名な先生方のご講演があり、研究の流れから、発表の仕方に至るまで今後の研究の目標となる発表を多く見ることができました。
最後になりましたが今回の学会参加にあたりご支援いただきました学生研究会の皆様、日頃ご指導いただいている服部先生をはじめ細胞生物学教室の先生方に深く御礼申し上げます。

Neuro2024 若手育成道場での発表