お知らせ

4年森本崇嗣さんの学会発表報告

第56回日本医学教育学会大会に参加して

名古屋大学医学部医学科4年
地域医療教育学所属
森本 崇嗣

 2024年8月8日から8月10日に、帝京大学板橋キャンパスで開催された第56回日本医学教育学会大会に参加し、口頭発表を行いました。この大会には、全国の地域医療や地域医療教育に携わる先生方が一堂に会しており、幅広い観点から最新の研究に触れることができました。私が参加したのは最終日の8月10日だけでしたが、学生の優秀発表賞セッションや昼の時間に行われるセミナー、ポスター発表の見学など盛り沢山の内容で、とても有意義な時間となりました。
 口頭発表には、「我が国における地域医療教育とは?:全国医学部医学科シラバスのテキスト解析」という演題で、参加いたしました。初めての学会だったこともあり大変緊張しましたが、末松先生のご指導や、大橋先生、高橋先生からの激励のお言葉が力となり、無事に発表を終えることができました。質疑応答では新たな視点からの貴重なご意見をいただけたので、今後、研究の進展に繋げていく所存です。
 口頭発表が終わった後は、昼休みの時間に行われたランチョンセミナーに参加いたしました。演題は「トップリーダーの視点:大学がめざす医学教育と独自性」というもので、大学で行われる医学教育について興味があったため、この題を選択しました。主な内容は、大学内部で行う試験の質を上げることで、学習効果の上昇を狙う、というものでした。日頃は、学生として試験を受ける側の視点しか持っていませんでしたが、教員として試験を作る側の考え方を垣間見ることができ、とても興味深い発表でした。また、発表自体も聴く者の好奇心をくすぐるような形であったため、理想的な発表方法も学ぶことができました。
 学会への参加という初めての経験を通して、自分の研究を発表という形に仕上げることや他の研究者と交流することの楽しさを知ることができました。今回の学会で得た知識をもとに、次の目標である論文の作成に向かって精進して参ります。
最後になりましたが、日頃からご指導をいただきこのような機会をくださった末松三奈先生をはじめとする先生方、研究や学会に関わってくださった皆様に深く御礼いたします。また、今回の学会発表に際して、中京長寿医療研究推進財団様にご支援いただきましたことを深く感謝申し上げます。