お知らせ

6年田邊由佳さんの学会発表報告

第2回日本膝関節学会に参加して

名古屋大学医学部医学科6年
整形外科学
田邊 由佳

2024年12月6日(金)と12月7日(土)の2日間、沖縄コンベンションセンター・宜野湾市立体育館にて開催された第2回日本膝関節学会に参加しました。学会ではポスター発表として、「両十字靱帯機能温存型(BCS)TKAは後十字靱帯温存型(CR)TKAよりも健常膝動態を再現できる: Biplane X線撮影を用いた動態解析」という題にて発表する機会をいただきました。

今回の学会では様々な講演や発表を聞き、多くの知識や今後やってみたいことのアイディアを得ることができました。また、医療機器の承認申請にかかるコストや時間が新たな機器開発の障壁になっていることを再認識し、安全性と技術開発の両方を推し進めることの難しさを感じました。
企業展示では関節鏡シミュレーターで関節鏡手術を体験することができとても楽しかったです。過去にもシミュレーターを利用したことはありましたが、狭い空間内で操作する関節鏡の難しさを再び認識しました。腹腔鏡の練習にはシミュレーターやドライボックスなど種類も豊富で大学や病院だけでなく個人でも所持している人も多いですが、関節鏡においてはあまり種類もなく練習の機会が限られているように感じました。インプラントなどの医療機器の開発だけでなく、より安価で導入しやすい教育用の機器の開発もよりよい医療のためには必要なのではないかと思いました。

今回の学会参加を通して、現在当たり前のように行われている治療や検査は先人が研究や臨床の場で培った知見を少しずつ積み重ねとそれが共有された結果であることを強く再認識し、今後自分もそこにすこしずつ貢献できるようになりたいと思いました。さらに他大学の先生などともお話する機会があり、今後の刺激になりました。今回の経験を糧に今後の学生生活も精進してまいりたいと思います。

最後になりましたが、今回の研究発表に際し中京長寿医療研究推進財団様にご支援いただきましたことをここに深く感謝いたします。また、今回このような貴重な機会を与えてくださった今釜教授をはじめとした名古屋大学整形外科の先生方、学会参加にあたりご支援をいただいた名古屋大学医学部学生研究会の皆様に心よりお礼申し上げます。