2024年12月6日、7日に福井県で開催された第27回日本救急医学会中部地方会学術集会に参加いたしました。今回の学会では、「施設レベルのDoor-to-ECPR timeと予後の関連:ECPRの新たな質指標となる可能性」という演題名でポスター発表を行う機会をいただきました。
私は、“体制・教育”というカテゴリで、患者レジストリをもとに抽出した症例データをRソフトを用いて解析した研究を発表しました。Rソフトを用いたデータ解析は初めての挑戦であり、解析手法の習得から結果の解釈まで、非常に多くの学びがありました。発表時には、他施設の先生方や研修医の方々から興味深い内容であるとのコメントや質問をいただき、研究の意義等について考える機会ともなりました。このような他者からのフィードバックを直接受けられる場は非常に貴重であり、自身の研究をより深める契機となりました。
また、自身の発表以外にも、多くの方々のポスター発表を拝見し、多彩なテーマに触れることができました。特に、救急医療現場における教育の工夫や質改善に関する発表は、現場での課題解決に直結する内容が多く、大変参考になりました。他の病院の先生方や研修医の先生方が取り組んでいる実践的な研究を知ることもできました。
ポスター発表の前にはランチョンセミナーにも参加しました。このセミナーでは、初心者にも分かりやすい救急画像診断の講義が行われ、具体例を交えた解説が非常に印象的でした。特に、画像診断のポイントを臨床判断にどのように結びつけるかという実践的な内容は、日々の学びに直結するものであり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回の学会を通じて、ビッグデータを用いたデータ解析研究の魅力を再認識するとともに、救急医療における課題解決に向けたアプローチをより具体的に学ぶことができました。また、今後の学術活動へのモチベーションがさらに高まりました。
最後になりましたが、日頃より研究活動を支えてくださっている指導教員の先生方、研究の環境を整えてくださる名古屋大学医学部学生研究会の皆様、そして今回の学会参加に際してご支援をいただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。この経験を糧に、今後もより一層精進してまいりたいと思います。