お知らせ

5年浅井 舜さんの学会発表報告

第114回日本病理学会総会に参加して

名古屋大学医学部医学科5年
腫瘍病理学
浅井 舜

去る4月17日から19日の3日にわたり仙台にて開催された、第114回日本病理学会に参加してまいりました。昨年に引き続き2年目の参加となり、前回よりも緊張は和らいでいたものの、今年は大学の授業と並行して研究を進めていたため、内容の詰めや発表練習に不安を感じながらの参加となりました。私は「心臓線維芽細胞への酸化ストレスの蓄積と交感神経活性化による心不全の増悪との関連」という演題名でポスター発表をしました。

学会期間中は、多くの先生方による口頭発表や、同世代のポスターセッションを拝聴する機会に恵まれました。私たちの研究と似ているようで異なる視点から取り組まれている研究や、特定の現象に対して熱い思いをぶつけた発表など、さまざまな試みを目にすることができ、大いに刺激を受けました。また、聴講されていた先生方も、発表内容を否定することなく、積極的に疑問や意見を投げかける姿勢が印象的であり、その場で新たな研究テーマが生まれる瞬間にも立ち会うことができました。こうした経験を通じて、改めて研究の奥深さと面白さを実感し、心が震えるようなインスピレーションを得ることができました。


正直なところ、時間的な制約や、優秀な後輩が多数所属している腫瘍病理学研究室での自身の立ち位置に悩み、そろそろ引き際かもしれないと思っていた時期でもありました。しかし、この学会での3日間を通じて、「やっぱり研究はいいな、もう少し続けたいな」と心から思える貴重な経験となりました。

ご多忙の中、ご指導・ご支援をいただいた浦野先生をはじめとする腫瘍病理学研究室の先生方、並びに、学会参加にあたりサポートしてくださった学生研究会の皆さまに、心より感謝申し上げます。

以上、ささやかではありますが、私からのご報告とさせていただきます。