お知らせ

5年竹内佑さんの学会発表報告

第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加して

名古屋大学医学部医学科5年
地域医療教育学講座所属
竹内 佑

この度、6月20日~22日に札幌市で開催された「第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(JPCA 2025)」に参加いたしました。私は、本学会の学生セッションにて口頭発表を行いました。簡単ではありますが、ここにその内容をご報告いたします。

○発表について
私は、本学術大会の学生セッションにて、『新しい健康概念:「Positive Health」を僧侶はどう受け止めるのか』というテーマの研究成果を発表いたしました。これは、3年時の基礎医学セミナーにて研究していたことを中心にまとめたものです。本学術大会で発表するにあたっては、内容を再検討・洗練するとともに、質的研究において重要である、研究者自身(つまり私自身)の視点を見つめ直すきっかけともなりました。また、多くの方に関心を持っていただき、ご意見を頂いたことによって、今後学術論文にしていくにあたっての糧を得ることもできました。

○JPCA 2025について
さて、本学術大会は、総合診療あるいは地域医療の実践の場にいる医師、またこれらの領域に関心のある医療従事者や学生が一堂に会する大会です。会場内では、多数のシンポジウムや講演、ポスターセッションが行われており、大変賑わっていました。シンポジウムのテーマは多様なもので、単に医学生物学的な内容というよりは、患者の背景や社会的課題に注目したものが多いことに驚きました。実際にいくつかのセッションを聴講し、治療だけを目的とするのではなく、コミュニティの中で患者とともに生きていくことを模索する姿勢を感じました。私はまだいち医学生に過ぎませんが、今後医師として働く際の志向性としては近いものがあります。本学会への参加は、自らの将来像について改めて考える良い機会ともなりました。

○謝辞
最後に、このような貴重な機会を与えてくださった地域医療教育学講座の先生方、名古屋大学学生研究会の皆様に深く感謝申し上げます。特に、今回の出張にあたって、学生研究会の安部小百合様、地域医療教育学講座の松田敦子様には大変ご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げるとともに、心より御礼申し上げます。