この度は7月24日から27日にかけて新潟市で開催された「第48回日本神経科学大会 (Neuro- science 2025)」に参加し,ポスター発表を行いましたので,ご報告いたします.
私は「ストレス誘発性の社会的行動変化の特徴評価:反復社会的敗北ストレスモデルにおける標的特異的警戒様行動の経時的分析」というテーマで発表いたしました.これは3年生の基礎医学セミナーで取り組んだ研究を発展させたものです.現代社会におけるストレス関連疾患の増加を背景に,社会的ストレスが引き起こす行動変化を経時的,多角的に評価した結果を報告いたしました.
私にとって今回が初めての学会参加であり,当初は大変緊張しておりましたが,発表の時間内には,若手の研究者から経験豊富な先生方まで,多くの方々がポスターに足を運んでくださいました.自身の研究内容に真摯に耳を傾け,関心を持っていただけたことを大変嬉しく思うと同時に,自信となりました.質疑応答では,自分では想定していなかった視点からの鋭いご質問や,今後の実験計画に繋がる貴重なご助言を多数いただくことができました.その一方で,限られた時間の中で自身の研究の意図や結果の解釈が十分に伝わっていないと感じる場面もあり,研究内容を的確かつ簡潔に表現する能力の重要性を痛感いたしました.特に,私と同年代の大学院生や若手研究者の方々と活発に議論できたことは,非常に刺激的な経験でした.他大学の研究者との交流を通じて,自身の研究を客観的に見つめ直すとともに,ディスカッションの重要性と楽しさを改めて実感いたしました.今後は,私も他の方々に対して建設的な議論ができるよう,知見を深めていきたいと強く感じております.
本大会への参加は,自身の研究内容を外部に発信する貴重な機会となっただけでなく,研究者コミュニティの一員としての自覚を深める素晴らしい経験となりました.ここで得た新たな知見,浮き彫りになった課題,そして何よりも研究に対する熱意を今後の研究活動に最大限活かし,より一層精進してまいります.
最後に,このような大変貴重な機会を与えてくださいました神経系分野の先生方,並びにご支援いただきました医学部学生研究会の皆様に,この場を借りて心より御礼申し上げます.