お知らせ

6年浅井日沙さんの学会発表報告

第48回日本神経科学大会に参加して

名古屋大学医学部医学科6年
細胞生物学分野所属
浅井 日沙

2025年7月24日~27日に新潟市朱鷺メッセで開催された第48回日本神経科学大会に参加しました(Post-OSCE試験のため24日のみの参加)。若手育成道場枠にて「Intraventricular macrophages acquire specific properties to facilitate their infiltration into the embryonic pallium」という演題で英語による口頭発表(発表15分、質疑応答15分)を行いました。若手育成道場は、長時間の質疑応答が特徴であり、発表内容を深く掘り下げることができる貴重な機会です。

今回の発表では同じセッション内の発表に対して必ず各一つ以上質問することを目標とし、事前に抄録を熟読し、関連論文を調査して臨みました。その結果、より踏み込んだ質問を行うことができ、自身の理解を深めるとともに発表者との有意義な議論に繋げることができました。昨年も若手育成道場に参加しましたが、その際は他の発表について行くことで精一杯で、研究の構造や思考の流れ、論理展開を噛み砕いて質問することができませんでした。その反省を活かし、今回は事前準備の段階からテーマの背景や関連研究を把握した上で参加できたため、より実りある質疑応答ができたと感じています。以前、ある学会で「面白いと思った発表には必ず質問しないと損だ」と助言をいただいたことが強く印象に残っており、今回ようやくそれを実践することができました。

フロアからいただいた質問も、今後の研究の方向性や新たな実験計画のヒントとなるものが多く、まさに若手育成道場ならではの濃密なディスカッションを経験できました。この発表を通して得られた知見や視点を今後の研究活動に生かしていきたいと考えております。

最後に、日頃よりご指導いただいている細胞生物学の先生方、また参加にあたりご支援いただきました学生研究会の皆様に心よりお礼申し上げます。

会場となった朱鷺メッセ
質疑応答の場面
NIIGATAのモニュメント