この度、7月24日から27日にかけて新潟市の朱鷺メッセで開催された第48回日本神経科学大会に参加し、Late Breakingセッションにてポスター発表を行いましたのでご報告申し上げます。
私の発表テーマは「AAV-PHP.eBによる高効率かつ広範な脳領域でのCre-Lox組換え」でした。本研究は、Cre-Loxシステムを利用しつつ、Creによる細胞毒性を低減し、脳領域における高効率な組換えを実現する手法について検討したものです。これは、基礎医学セミナーで同じ研究室に所属していた先輩のデータに、私が同セミナーで得た結果を加えることでまとめ上げたものであり、一つの区切りとして学会発表の機会をいただきました。
私は今回が初めての学会発表であり、日本国内のみならず海外からも多数の研究者の方々が参加されていたため、大変緊張いたしました。発表は2時間の間、ポスターの来訪者ごとに説明を行う形式でしたが、自身の研究の意図や結果を分かりやすく伝えることの難しさを痛感しました。同時に、どの点を強調すれば関心を引けるかを徐々に理解できるようになり、研究内容をめぐって活発に議論できたことは大きな喜びであり、貴重な経験となりました。
また、同セッションでの他研究者の方のポスター発表を通じて多くの刺激を受け、特に私のテーマに近い研究からは有益な知見を得ることができました。これらの学びは、今後の研究活動に大いに役立つものと考えております。
最後に、本発表の機会を与えてくださった神経系分野の先生方、ならびにご支援いただきました医学部学生研究会、中京長寿医療研究推進財団の皆様に、深く感謝申し上げます。