お知らせ

4年鄭在鴻さんの学会発表報告

第57回日本医学教育学会大会に参加して

名古屋大学医学部医学科4年
地域医療教育学講座所属
鄭在鴻

 この度、7月26日、27日にかけて秋田県で開催された 第57回日本医学教育学会大会に参加させていただき、口頭発表を行いましたのでご報告申し上げます。
 私の発表テーマは、「国内医学教育での環境問題の取り扱いに関する現状調査」でした。人間の健康と地球の環境は相互依存的であるという考えに基づき地球環境を考慮しながら、持続可能な医療を提供することを目的とする「プラネタリーヘルス」の概念に基づき、国内医学部カリキュラムにおける環境問題全般の取り扱いの実態を明らかにすることに努めました。医療の世界でも最近登場した概念で研究の方向性を定める際にも大きな困難がありました。そんな中でも、自分なりに医療での環境問題に向き合いながら、最終的には学会発表として一つの区切りを迎えることができました。
 口頭発表の際には、質疑応答の機会を含めて、実際の臨床でのお声や、他校での取り組みについてもお聞きすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。そして、何よりも、自分の言葉で説明しようとすることによって、研究テーマへの理解がより深まっていくのを感じとても感慨深かったです。
 学会会場の中では、医学教育をよりよいものにしていこうとご尽力されている先生方や、企業様の技術の発展にも触れることができ心が躍りました。また、学会会場の近くでは、東北三大祭りである竿灯まつりの練習も行われており、秋田の地の歴史にも触れることができました。
 最後にはなりますが、今回の研究発表は様々な方々のご協力があってこそでした。 発表の機会を与えてくださった地域医療教育学の先生方、研究内容のご相談に乗っていただいた立命館大学サステナブルライフスタイル研究室の皆様、並びにご支援いただきました医学部学生研究会の皆様に深く感謝申し上げます。