お知らせ

4年伊藤万由さんの学会発表報告

第48回日本分子生物学会年会 報告書

名古屋大学医学部医学科4年
ウイルス学所属
伊藤 万由

2025年12月3日~5日の3日間、パシフィコ横浜で開催された第48回日本分子生物学会年会に参加してきました。1日目にはポスター発表をする機会を頂き、「細胞老化はA型インフルエンザウイルスの感染を抑制する」というテーマで発表させていただきました。学会で発表するのは初めてだったのでとても緊張しましたが、発表の際にはたくさんの方が興味を持って質問してくださり、無事に発表を終えることができて良かったです。自分だけでは思いつかないような観点からの質問や、答えるのに窮してしまう質問もありましたが、このディスカッションで得られたものを今後の研究に活かすことができたらと思います。また、ウイルス学にあまり馴染みのない他分野の方々にも自分の研究内容を分かりやすく説明することの難しさを感じました。もし次回発表する機会を頂いたら、今回の経験を活かして誰が聞いても分かりやすい発表を目指したいと思います。
自分の発表以外の時間は、興味のある分野のシンポジウムを聞きました。特に自分が研究している細胞老化に関わる「加齢による生体変容の分子・細胞レベルでの理解」や「細胞老化が導く生命科学の理解」などの演題を聞き、様々な研究成果に触れることができてとても刺激を受けました。具体的には、レトロトランスポゾンが細胞老化に伴って発現上昇することや、ヌクレオチド除去修復が老化・神経疾患に関連することなどは初めて知ったので、とても興味深かったです。
他には「性差を化学する:性差研究の今、そして未来」というシンポジウムで、男女の身長差を作り出す分子機構やアルツハイマー病の性差(患者女性に多い)などについての議論を聞きました。性差は自分にとても身近なものですが、今までそれを科学的に考えたことが無かったので非常に新鮮でした。
本学会は分子生物という幅広い分野を対象としているため、自分の研究テーマに関係のあるものからあまり馴染みのないものまで様々な知見を深めることができ、大変有意義でした。ここで得られたものを今後の研究に活かすことができたらと思います。
最後に、日頃よりお世話になっておりますウイルス学教室の皆様、ご支援いただきました学生研究会の皆様に心より感謝申し上げます。