お知らせ

6年浅井日沙さんの学会発表報告

第78回日本胸部外科学会定期学術集会に参加して

名古屋大学医学部医学科6年
小児循環器センター 心臓外科所属
浅井 日沙

2025年10月23日から25日に大阪国際会議場で開催された第78回日本胸部外科学会定期学術集会に参加しました。本学会には、2025年6月に開催された関西胸部外科学会における症例発表が評価され、推薦を受けて参加する機会を得ました。日本胸部外科学会のCase Presentation Awards セッションにおいて発表を行うという、大変貴重な経験をさせていただきました。

発表内容は、関西胸部外科学会で報告した「IVC浸潤を伴う小児Wilms腫瘍に対し、体外循環下に多科合同手術で切除しえた一例」です。基本的な構成は前回の発表を踏襲しつつも、6月の発表時の質疑応答や自身の反省点を踏まえ、より重要なポイントが伝わるようスライドや説明を見直し、準備を進めてきました。その結果、病態や手術戦略について、以前よりも分かりやすく強調した発表ができたと感じています。
一方で、質疑応答の場面では、知識や事前の調査が不十分であったために、十分に納得のいく回答ができなかった質問もありました。この経験を通して、自身の理解の浅さや今後補うべき課題が明確になり、非常に学びの多い機会となりました。

光栄なことに、本発表は JATS Case Presentation Awards の優秀演題に選出され、表彰を受けました。本症例において多大なご指導をいただいた小児循環器センター心臓外科の先生方をはじめ、関係するすべての先生方のご支援のおかげであり、心より感謝しております。

学部生が臨床の学会で症例報告を行う意義は、一つの症例と深く向き合い、背景となる疾患や解剖、病態について徹底的に調べ、理解を深められる点にあると感じています。今回の症例を通して関連分野の知識が自分の中で整理され、国家試験対策の学習においても、問題を解く際に本症例を思い出す場面がありました。症例発表が医学を学ぶ上での強力な動機づけとなり、理解を定着させる良い契機になったと実感しています。今回の経験を今後の学習や臨床への姿勢に生かしていきたいと考えています。

改めまして本発表の機会をいただき、ご指導・ご助言を賜りました六鹿教授、櫻井教授をはじめ、名古屋大学小児循環器センターの先生方、並びに参加にあたりご支援いただきました学生研究会の皆様に心より御礼申し上げます。