お知らせ

5年成本一心さんの学会発表報告

国際学会AACR Annual Meeting 2026に参加して

名古屋大学医学部医学科5年
腫瘍生物学所属
成本 一心

この度4月17日から4月24日の一週間、アメリカ合衆国サンディエゴで開催されたAmerican Association for Cancer Research annual meeting 2026に参加し、ポスター発表をいたしました。毎年2~3万人が参加する世界最大級のがん学会の会場規模、資本投入は私の想像を超えており、多様な研究テーマ、人種、サービスにも圧倒されました。基礎医学セミナーから続けてきた努力がAACRでの発表という形で一つ結実したことは大変光栄であり、このような舞台への帯同をお許しいただいた近藤先生をはじめとする腫瘍生物学の皆様と発表準備をお手伝いいただいた学生研究会の皆様には感謝の言葉も見つかりません。

AACRでは学生や他分野の研究者に向けてEducational sessionという、とある分野の概略を聴講できるセッションがあり、自分の研究テーマに関与する領域や興味のある臓器についての講義は大変学びになりました。例えば、CAR-T療法といえば血液腫瘍を中心にliquid cancerに対する治療のイメージがかなり強いですがsolid cancerに対しても適応を拡大できるという話題がかなりホットな様子でした。世界最大級の国際学会、発表ブースだけでなく企業ブースにもアメリカの資本と力を感じました。顕微鏡や抗体の売り込みだけでなくSt. Jude Children’s Hospitalなど有名施設の入職勧誘など研究者とのやりとりに活気が満ち満ちていました。私は友人の味村くん、現地で知り合った長谷川さんとともに企業ブースでもらえるボールペンやキーホルダー目当てに企業人と大いに話しました。自分から話しかけて自分のフィールドで話を展開すれば、やはり滞りなく英会話はできるようです。韓国高麗大学で積んだ経験がいきました。夢中になって話しかけ、日が暮れ学会会場を去る頃には28本のボールペンと4つのキーホルダーがこれまた企業からいただいたフェルトのカバンの中にありました。やりすぎたか。

私自身は学会5日目に”Identification of a Novel lncRNA in Pancreatic Cancer: Contribution to Malignancy through Wnt Pathway Regulation”と題したポスター発表をしました。8人に詳細なexplanationとQ&A, discussionを行いました。Wetな研究においてはやはりvitroだけでなくvivoにおけるポジティブな実験データがあるのか、ヒト検体やヒトデータベースを使ったデータはあるのかをよく質問され、生体内で可能な条件か、生体内の予測される反応効果という視点を大切に研究を見ていることが分かりました。

医学的な学びだけでなく、地理的・社会学的・歴史学的な学びも得ました。カルフォルニア州南部のサンディエゴはメキシコとの国境に限りなく近くに位置し、街に並ぶ飲食店もタコス店やテキーラバーなどメキシカン料理が浸透していました。また、アメリカ最大級の動物園や海軍博物館、野生のアシカが観れるラホヤビーチなど異国文化を大いに摂取して教養を深めることができました。

最後に改めまして、長くご指導いただいた近藤先生、新城先生をはじめとする腫瘍生物学研究室の皆様、ポスター印刷等の学会準備にご協力いただいた安倍様をはじめとする学生研究会の皆様に感謝申し上げます。

FISH画像について解釈を説明中
学会会場を出てすぐのサンディエゴの街並み
La Jollaのsunset
Tacos