2026年7月13日~15日の3日間、札幌コンベンションセンターで開催された第78回日本細胞生物学会大会に参加してきました。1日目にはポスター発表をする機会を頂き、「細胞老化はA型インフルエンザウイルス感染に影響を与えるか?」というテーマで発表させていただきました。学会で発表するのは2回目だったので、前回よりは落ち着いて臨むことができたと思います。1時間弱の発表時間の間に多くの方がポスターを訪れてくださり、活発なディスカッションを行うことができました。特に細胞老化と個体老化の関連に興味を持たれることが多く、臨床的にも重要な視点だと思うので、これからの研究で解明されるべきだと思いました。また本学会は細胞生物学会であり、ウイルス学分野以外の方も多かったため、それ以外にも様々な観点からのご質問を頂きました。今回のテーマは3年生の基礎医学セミナーの時から継続して研究してきたテーマでしたが、自分で実験しているだけでは得られない学びを得ることができ、大変有意義な時間でした。
大会2,3日目は、シンポジウムを聞いたり、ポスターセッションに参加したりしました。「老化細胞とがん細胞におけるリソソーム機能とフェロトーシス抵抗性」という演題は、自分の研究テーマに関連があることもあり、特に興味深かったです。老化細胞およびがん細胞に共通するフェロトーシス抵抗性の分子基盤を解明し、リソソームを標的とした新規治療戦略を開発することを目指しているということでしたが、老化細胞とがん細胞に共通の分子基盤があるということにまず驚きました。また老化細胞と、リソソームという細胞小器官の機能の関連に着目しており、自分の研究テーマにおいてこの視点から考えることも重要だと思いました。
また「致死的ウイルス感染に対し生死を分ける 新規免疫抑制性細胞の同定と機能解析」という演題も、普段ウイルスを扱って研究しているため非常に興味深く拝聴しました。同じウイルスに感染しても生き残る個体と死ぬ個体があることは分かっていましたが、その運命を決定する因子が存在するという視点は自分には無かったので、とても新鮮でした。
ポスターセッションでは様々な年代の方が発表しており、最後まで参加者が熱心に議論している様子が印象的でした。自分があまり詳しくない分野の発表を拝聴した際も、質問すると親切に答えてくださり、自身の知見を深めることができました。
3日間を通して、様々な分野の演題に触れたり、他の参加者と交流したりする機会があり、非常に貴重な経験となりました。
また会場の札幌では名物のジンギスカンを食べたり、空き時間には富良野のラベンダーを見に行くことができ、北海道の風土も楽しむことができました。
最後になりますが、日頃よりお世話になっておりますウイルス学教室の皆様、ご支援いただきました学生研究会の皆様に心より感謝申し上げます。