2019年8月14日-9月16日の間、アメリカ、ボストンにあるハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)の社会行動科学学部(Department of Social and Behavioral Sciences)、Professor Ichiro Kawachiの研究室でインターン学生として短期間の研究留学をしました。留学に至った経緯、所属する団体に関する説明は本報告書では省略させて頂きます。ご興味のある方は玉田(tamada.yudai@h.mbox.nagoya-u.ac.jp)までご連絡ください。お答え可能な範囲で回答させて頂きます。
まず、Harvard T.H. Chan School of Public Health(以下、HSPH)のあるボストンについてお話ししていきたいと思います。ボストンはアメリカ北東部にある街でニューヨークから電車で3時間弱。大体人口は○人で、聞くところによると街の中心部では平均年齢30代半ば(これが何を意味しているかは皆さん察しの通りです)。ボストンはシーフードが有名で特にロブスターやハマグリ(おそらく日本では大アサリやホンビノス貝として流通しているものですが)を使ったニューイングランドクラムチャウダーは絶品です。しかし、ボストンの物価はかなり高く(私はこれまでロンドン、パリ、ニューヨークなど多くの都市を訪れていますが、その中でも上位だと思います)、1ルームを借りると20万円以上しますし、日本のコンビニで200円位で買えそうな(しょぼい)サンドウィッチが1000円以上します。そんなボストンですが、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(通称MIT)、バークレー音楽大学など多くの大学が密集しており、学生の街として栄えております。
次に今回、私が留学したHSPHについてお話ししていきたいと思います。HSPHはハーバード大学医学部(Harvard Medical School)の敷地内にあり、創立は○年。世界で最も古い公衆衛生大学院の一つになります。この報告書を読んでくださっている方がイメージする公衆衛生はどのようなものでしょうか。途上国でのフィールドワークや数式をいじくり回すもの、などを思い浮かべておられるでしょうか。一口に公衆衛生と言ってもかなり多分野に渡りますし、国際保健や医療政策、疫学など沢山の分野があります。HSPHでは学びたい内容に合わせて5つのコースがあり、MPH(Master of Public Health)を取りに来ている方はそこから1つ選んでいるようでした。
今回私がお世話になったのは疫学の1分野、社会疫学の生みの親、Ichiro Kawachi先生です。そうです、Kawachi先生は日本のご出身です。Kawachi先生の事をもっと知りたい方はWikipediaで検索してみて下さい。その社会疫学ですが、Kawachi先生のご著書"Social Epidemiology"によると、""と定義されております。私の解釈をさらに簡便化して言うならば「」と言ったところでしょうか。非常に面白い分野だと思います。この報告書を読んでくださっている方も是非Kawachi先生のご著書を手に取り、勉強してみて下さい。
留学期間の生活ですが、平日は基本的に研究室でパソコンを触っているか、Kawachi先生の講義を受ける、あるいは全く別のラボを見学したり、研究者の方とお話ししたりしていました。私の研究に関しては次回の報告書にてご説明させて頂きます。興味を持って下さった方は是非そちらをお待ち下さい。どのような先生とお会いし、どう言ったお話を伺ったかに関してはこの報告書がどなたでもアクセスできるものである事から、控えさせて頂きます。ご査収下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。休日には先生方とバーベキューをしたり、ホエールウォッチング、メジャーリーグ観戦(レッドソックス対ニューヨークヤンキースの試合を観ました)、ボストン観光、ちょっと足を伸ばしてニューヨークまで観光に行ったりと充実した生活を送っていました。
末筆になりますが、今回の留学をご支援くださった先生方へこの場を借りて厚く御礼申し上げます。