学会について
今回私たちが参加した日本国際保健医療学会第37回西日本地方会は2019年3月2日に福岡市の第一薬科大学で開催されました。
演題は公演・一般演題合わせて60ほどで、参加者は170人ほどでした。一般演題は、口頭発表とポスター発表に分かれており、口頭発表はさらに「フィールド調査」「母子保健」「健康教育」「人材開発「在日外国人」「政策・その他」でテーマごとに分かれていました。私は在日外国人のセクションの2番目だったので、そのまま部屋に残って他の方の発表を聞きました。医療通訳や日本語が不得手な方が日本で医療情報を得る上での課題などの研究があり、興味深かったです。一般の口頭発表は午前中で終わり、午後はNGOや災害医療に関する公演・シンポジウムが行われていました。合間にポスター発表も読みました。各国の健康問題や医療行政に関するものが多く、非常に見聞が広がりました。
自分の発表について
私の発表のテーマは「認知症高齢者の家族介護者の食生活に関する質的研究」でした。先行研究からあまり明らかになっていない認知症介護が家族の食生活に与える影響について質的に考察することを目的としたもので、インタビューデータをもとに研究室の方々と協力して分析を行いました。分析の結果認知症介護は食生活の満足度に対する促進要因と阻害要因のどちらにもなり得、介護サービスを活用することが、負担の軽減に役立つという結論が導かれました。発表では座長の方から介護サービスの利用促進のための介入について質問が出ました。学会に参加するのは初めてだったので要領がつかめないところもありましたが、全体的には大きな問題もなく終わったと思います。
今回初めての学会参加でしかも主演者として発表を行うという貴重な経験をさせていただきました。研究への関わりは今後も避けては通れないので、この経験を忘れずに将来に生かしていきたいです。