1. 概要
2021年7/30, 31に開催された、第53回日本医学教育学会大会に参加しました。今回は、「活私開公 コロナ時代のグローカル医学教育」というテーマで、完全オンライン開催となりました。医学教育についての研究をなさっている先生方、研修医、大学院生、学生など、様々な発表者が集まりました。私は、「地域で研修医向け勉強会に関わる医師が研修医教育に関わり続ける理由:動機付け理論による質的研究」というテーマで研究を行い、ライブディスカッションで発表を行いました。
2. 発表内容
今回、私は、ある指導医が研修医教育を行う動機とその背景を分析し、その指導医にとっての勉強会の意味を解明することを目的に、研究を行いました。
研究の結果、地域医療に従事するある指導医が研修医教育を行う背景には、臨床実践と教育実践に関わる内発的動機付けがあり、その際に、勉強会は外発的動機付けとして臨床と教育の双方の実践を活性化した可能性があると示唆されました。
3. 発表を終えての感想
私が参加したライブディスカッションでは、発表前に作成したオンデマンド動画を事前に視聴することや、発表後の口頭やテキストでの質疑応答が可能でした。このため、オンライン開催ではありましたが、非常に活発な議論ができました。また、私は学生として参加させていただきましたが、同じセッションには長年にわたって研究をなさっている先生方が多くいらっしゃいました。学生としてこのような場に参加することができたことを非常に光栄に思いましたし、発表後のディスカッションを先生方と対等にしていただけたことはとても良い経験になりました。さらに、自分のセッション以外にも様々なセッションに視聴者として参加することが可能でした。様々な発表を聞く中で、医学教育といっても、さまざまな視点からの研究があり、全く思いもよらなかった考え方や切り口があることを知りました。研究の考え方や多様性を知ったという意味でも、私にとって非常に勉強になりました。
4. 謝辞
尽力してくださった先生方や学生研究会をはじめとし、研究に関わった全ての方々に感謝申し上げます。
また、今回の学会発表にあたり、中京長寿医療研究推進財団様にご支援いただきましたことをここに深く感謝いたします。ありがとうございました。