お知らせ

4年小澤響子さんの学会発表報告

第111回 日本病理学会総会に参加して

名古屋大学医学部医学科4年
生体反応病理学所属
小澤 響子

1. 概要
 日本病理学会総会は、日本病理学会により毎年4月中旬ごろに三日間にわたって開催されている。宿題報告、シンポジウム、国際交流プログラムや臓器系統別ワークショップなどのプログラムからなり、講習等参加の単位も認められる。今会は「病理学 時代を超えた課題、次代を見据える課題」をテーマに掲げ、横崎宏会長のもと、現地発表(一部ライブ配信あり)とオンデマンド配信のハイブリッド形式で開催された。前者は2022年4月14日~4月16日に神戸コンベンションセンターにて行われた。後者は当総会のサイトで2022年4月28日~6月15日の期間で視聴可能である。

2. 日本病理学会について
 病理学の研究とそれにもとづいた医療における実践の振興・普及をはかることを基本とし、学術集会の開催、研究会・講演会などの開催、学会誌・学術図書などの発行、研究および調査、病理専門医などの資格認定、学術団体との協力、連係その他の事業を行う学術団体である。基礎医学研究者、病理医、病理学研究者、病理系医療技術者など、多彩な学術・医療背景を持った会員が所属する。2011年には創立100周年を迎えている。


3. 発表について
 私は3日目に行われた学部学生ポスター発表の部門に参加し、またオンデマンド配信用に音声付きポスターデータも作成した。発表当日は、審査員の先生方が会場内に貼られたポスターを一点ずつ回って見てくださるため、審査員の方ないしポスターを見に来てくださった一般の方に向けて、横でポスターを指し示しながら、自分の研究内容を発表した。審査員の方に直接アドバイスをいただけたこと、また発表を終えたあとで先生方が興味深い点について議論してくださったことが大変嬉しく、勉強にもなった。幸運にも発表時間内に再び、他大の学生及び先生に説明を求められる機会があったため、さきの議論の内容も含めたより良いプレゼンテーションを行うことができた。学会を終えてみて最も強く感じたのは、もっと良い結果、面白い成果を発表してみたいということであった。

4. 謝辞
 生体反応病理学の先生方には、半年にわたって研究活動から発表まで全面的にご指導いただき、また学生研究会の方にもご協力をいただいたおかげで発表を行うことできました。学会参加を通して、研究に従事しその成果を他者へ伝える楽しさを知ることができました。このような機会をいただき、ありがとうございました。また、この度、ご支援をいただきました中京長寿医療研究推進財団様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。