お知らせ

4年井上陽太さんの学会発表報告

第111回 日本病理学会総会に参加して

名古屋大学医学部医学科4年 
生体反応病理学所属 
井上 陽太

1.はじめに
 私は2022年4月16日に、神戸コンベンションセンターで開催された日本病理学会総会に参加し、基礎医学セミナーで半年間行った研究に関してポスター発表をした。ポスターの前に立ち、審査員の先生にポスターの内容を説明した後、ポスターを見てくださった参加者の方からの質問に回答した。

2.発表内容
私は「タルクは曝露卵巣に鉄過剰状態とフェロトーシス抵抗性を誘導し、発がんに関与する。」というテーマで発表をした。タルクの外陰部への使用と卵巣発がんの関係は疫学調査から指摘されてきたが、その発がんの詳しい機序は明らかでない。そこで、鉄と活性酸素に着目して、仮説を立てて実験を行い、機序の解明を行った。ウエスタンブロットなど、なかなか結果の出ない実験もあったが、試行錯誤の末、期待した成果を出すことができ、それを発表することができた。

3.謝辞
 私自身、初めての学会発表で当日はとても緊張をしましたが、貴重な体験ができました。学生研究会と生体反応病理学の先生方をはじめ名大の方々、日本病理学総会の方々に深く感謝します。また今回の学会発表にあたり、中京長寿医療研究推進財団様にご支援いただきました。このことを深く感謝しいたします。ありがとうございました。