お知らせ

4年加藤菫さんの学会発表報告

学会参加報告書(Neuro2022 )

名古屋大学医学部医学科4年
分子細胞学所属
加藤 菫

 2022年6月30日から7月3日に沖縄コンベンションセンターにて開催されたNeuro2022にてポスター発表を行いました。私にとって学会に参加すること自体初めてで、沢山の貴重な経験をさせていただきました。
 今回私は3年生後期の基礎研究室配属の半年間で行った「神経回路基盤から探る慢性疼痛に対する色光線療法メカニズム」というテーマで発表しました。慢性疼痛のモデルマウスに赤や緑の色光線照射を行うことで、疼痛閾値が変化し疼痛改善効果が認められることに着目し、この閾値変化がどのような神経回路機構でもたらされるのかを探る研究です。発表用に英語でポスターを作成するにあたって、日本語でも聞きなれない専門用語を英語表記で記述することに苦戦することもありましたが、他分野の研究者の方に自分の発表をわかりやすく伝えるにはどこから説明をしたら良いのか、どのような表現をするのが適切かなど、改めて自分の研究と向き合うことができとても良い機会となりました。
 発表当日は広い展示会場にずらりと沢山のポスターが掲示され、それぞれ発表者がポスターの前に立ち概要を説明したり質問を受けたりしました。発表前は想像していた以上に緊張しましたが、いざ始まると自分の発表に興味を持ってくださる先生方に研究成果を共有するのはとても楽しく、様々な分野の先生方から質問やアドバイスを頂き大変刺激的でした。自分では思いつきもしなかった視点で疑問を投げかけてくださり、今後の研究に役立つようなアドバイスも沢山頂き、発表者でありながら私自身とても勉強させていただける貴重な機会となりました。また、同世代の学生の熱意のこもった発表を聞いて、多くの学生が興味深い実験や複雑な解析をこなしていることを目の当たりにしとても良い刺激を受けました。普段はなかなか他大学で研究をする学生と交わる機会はありませんが、学会に参加することで交流が生まれ大変有意義な時間を過ごすことができました。
 今回は沖縄での開催ということもあり、学会会場に沖縄の守り神として知られるシーサーが置かれていたり、アロハシャツが正装として認められているためアロハシャツを着用して学会に参加される方がいらっしゃったりと、沖縄ならではの風土に触れることができたのもとても面白かったです。
 最後に、今回の発表にあたって半年間ご指導いただきました分子細胞学研究室の皆様、ご支援いただきました中京長寿医療研究推進財団様、学生研究会の皆様に改めまして深く感謝申し上げます。